愛しいと涙が出る

日本に嵌まった外人というのは、下手すると時空を超えてたりこちらの見過ごしてるものを逆に教えてくれたりするものである。
「ヲユキ、クレクレタコラ！」とか謎の暗号を突然叫ばれて、はて何のことかしら？？と思っとったら、えらい古い子供向け教育番組のことだった。

しかし、これが酷く猟奇的。今の日本社会の礎ってこういう世界なのか？？
だったらもう少し面白くなってても良さそうなものだが。
シュールすぎて開始30秒で腹筋が痺れ涙が滲んだ。

さてヲユキは結構涙もろい。「ホタルの墓」を見せたら10歳に満たない娘が無言でダバダバ泣いていたので母は心底ビビッたらしい。とにかくすぐ泣く。しかも堪え泣きなので大抵の人はドン引きする。

映画や音楽で最初と同じとこで何度だって鼻水啜れる。
「パフューム」のサントラ聞いては孤独なグルヌイユを想って涙を流し、「ラブ・アクチュアリー」を見返しては紙芝居告白と少年の空港ダッシュで愛の深さに号泣する。
どっちも大好きな映画です。

「おくりびと」と「その日のまえに」をコンボで機内上映で見た時は大変だった。
個人モニターだから自分で好きに見れるのは良いんだけど、映画見てようがなんだろうが現れる機内サービスを全泣きの顔で迎えることになるから。
おお、恥ずかしやあああああああ！
鼻啜りながら「鳥下さい、あ、白ワインで」とか言うのは本当に間抜けな物だ。

最近は「ヘルボーイ2」のサントラとかに弱い。ダニー・エルフマンが本当に良い仕事してるんだよぉ！ラストで掛かる曲が、旋律が美しくて、他の映画的には悪役が死んで良かったね☆なシーンで流すものだから、色々切なくて、脳内再生で泣ける。「ヌアラ…我が妹よ…（ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞｯｼｬｰｰﾝ）」うわああああああああああああああああああ（泣）


実は年明けから結構精神的な落ち込みが激しくてきつかったんだけど、それは色んなことに対して、自分から注ぐ愛情が持てなかったからかもなと思ったんだ。
音楽でも映画でも、友人でも恋人でも家族でも、自分の夢や現実の生活にでも。
乾いたような、底なしのがらんどうになったような胸の穴には、いっぱいの愛を貯めておきたいと思ったんだ。
そんだけ。