オタクサイト「笑ウ門」のオタク管理人ヲユキのオランダ生活的オタク日記です。
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前回の続きだす。
乙女チックなマイケルさんに注意です。
マイケルは冷徹にクールなキャラのはずなんだが、色々滾ってからは私の中ではそうでもなくなった。意外と熱い男だと良い。っていうか冷たい人書くのが無理。ごめんね。
乙女チックなマイケルさんに注意です。
マイケルは冷徹にクールなキャラのはずなんだが、色々滾ってからは私の中ではそうでもなくなった。意外と熱い男だと良い。っていうか冷たい人書くのが無理。ごめんね。
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少女の体に刃を突き立てさえすればそれで全て解放されるはずだった。
相手はか弱い小さな子供だ、何も心配など無い。
だがその存在が今にも自分に牙を剥いてきそうで恐ろしい。
対人恐怖症に近い異常なまでの強迫観念がマイケルを後押ししていた。
彼女に自分を傷つけさせるな。
そうなる前に先手を打て。
殺してしまえばもう怖くない。
それなのに、ナイフが手から滑り落ちた。
少女と向き合った時に、言葉を失った少女の痛烈な想いがマイケルの中に流れ込んで来た。
柔らかく暖かい、マイケルがずっと忘れていた光。
金色の光の先に一瞬浮かんだ笑顔をマイケルも見た。
ローリー…?
同時に彼は自分の心の中にかつての幼かった妹の姿を見た。
4つ年の離れた妹の体はその作りの何もかもが小さかったこと。
マイケルがあやすと満面の笑みで応えたこと。
妹の泣き声に母を取られて我慢した夜のこと。
自分が小さな妹が大好きだったこと。
まだ赤ん坊だったあの子を心から愛していたこと。
それと同じ想いが目の前の小さな姪から伝わって来た。
意味の無い悲鳴に掻き消されること無く、無駄な命乞いの言葉が邪魔すること無いがゆえに、真摯な想いだけが純粋だった。
この子の母への想いは何と暖かいのだろう。
この小さな体の何処にそんな力が眠っているのだろう。
自分が何をしているのか考える前に、マイケルは腕の中に少女を抱きすくめていた。
自分を恐れている少女は固くその心を閉ざしている。
だが、ほんの刹那に垣間見た少女の本当の愛情の強さがマイケルを惹き付けた。
抱きしめると言う行為の意味を考えもせず、自分が求めているものに素直に手を伸ばした。
もっとその暖かさを分けてくれ。
腕の中で息を喘がせる少女が痛々しかった。
言葉を失うほどの恐怖に晒された幼い魂が彼の腕の中で震えていた。
自分がその元凶であることを自覚しながら、マイケルは彼女の柔らかい髪に顔を埋めて祈った。
俺がいる、ローリーはもういないがこの俺がいる。
怪物のブギーマンじゃない、お前のマイケル伯父さんだ。
どうか俺を愛してくれ。
マイケルの腕の中で少女の体は屍のように冷たく強張っていたが、抱擁の熱が染み渡ったかのように徐々にやわらかさを取り戻して行った。
やがて眠りに落ちた少女を腕に抱きしめたまま、マイケルは片手で顔のマスクを外すと再び少女のうなじに鼻を埋めゆっくりと息を吸った。
ゴムの匂いがしない空気は代わりに少女の柔らかな匂いがした。
こんなに激しく体の奥から怒り以外の何かが動いたことは久しく無かった。
ずっとその体を引き裂くことだけを望んでいた少女が、自分にこんな安堵を与えてくれるとは思いもしなかった。
ああ、家族だ。俺が欲しかったものがここにある。
奇妙なほど暖かな想いに火照る頬を少女の柔らかな額に押し当て、そしてそっと閉じられた瞼に口づけた。
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おじさんは愛に慣れてないのですぐ暴走しそうな気がする。
続くのだろうか。
少女の体に刃を突き立てさえすればそれで全て解放されるはずだった。
相手はか弱い小さな子供だ、何も心配など無い。
だがその存在が今にも自分に牙を剥いてきそうで恐ろしい。
対人恐怖症に近い異常なまでの強迫観念がマイケルを後押ししていた。
彼女に自分を傷つけさせるな。
そうなる前に先手を打て。
殺してしまえばもう怖くない。
それなのに、ナイフが手から滑り落ちた。
少女と向き合った時に、言葉を失った少女の痛烈な想いがマイケルの中に流れ込んで来た。
柔らかく暖かい、マイケルがずっと忘れていた光。
金色の光の先に一瞬浮かんだ笑顔をマイケルも見た。
ローリー…?
同時に彼は自分の心の中にかつての幼かった妹の姿を見た。
4つ年の離れた妹の体はその作りの何もかもが小さかったこと。
マイケルがあやすと満面の笑みで応えたこと。
妹の泣き声に母を取られて我慢した夜のこと。
自分が小さな妹が大好きだったこと。
まだ赤ん坊だったあの子を心から愛していたこと。
それと同じ想いが目の前の小さな姪から伝わって来た。
意味の無い悲鳴に掻き消されること無く、無駄な命乞いの言葉が邪魔すること無いがゆえに、真摯な想いだけが純粋だった。
この子の母への想いは何と暖かいのだろう。
この小さな体の何処にそんな力が眠っているのだろう。
自分が何をしているのか考える前に、マイケルは腕の中に少女を抱きすくめていた。
自分を恐れている少女は固くその心を閉ざしている。
だが、ほんの刹那に垣間見た少女の本当の愛情の強さがマイケルを惹き付けた。
抱きしめると言う行為の意味を考えもせず、自分が求めているものに素直に手を伸ばした。
もっとその暖かさを分けてくれ。
腕の中で息を喘がせる少女が痛々しかった。
言葉を失うほどの恐怖に晒された幼い魂が彼の腕の中で震えていた。
自分がその元凶であることを自覚しながら、マイケルは彼女の柔らかい髪に顔を埋めて祈った。
俺がいる、ローリーはもういないがこの俺がいる。
怪物のブギーマンじゃない、お前のマイケル伯父さんだ。
どうか俺を愛してくれ。
マイケルの腕の中で少女の体は屍のように冷たく強張っていたが、抱擁の熱が染み渡ったかのように徐々にやわらかさを取り戻して行った。
やがて眠りに落ちた少女を腕に抱きしめたまま、マイケルは片手で顔のマスクを外すと再び少女のうなじに鼻を埋めゆっくりと息を吸った。
ゴムの匂いがしない空気は代わりに少女の柔らかな匂いがした。
こんなに激しく体の奥から怒り以外の何かが動いたことは久しく無かった。
ずっとその体を引き裂くことだけを望んでいた少女が、自分にこんな安堵を与えてくれるとは思いもしなかった。
ああ、家族だ。俺が欲しかったものがここにある。
奇妙なほど暖かな想いに火照る頬を少女の柔らかな額に押し当て、そしてそっと閉じられた瞼に口づけた。
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おじさんは愛に慣れてないのですぐ暴走しそうな気がする。
続くのだろうか。
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