マジックアワー

「プレステージ」を借りてきました。
「ダークナイト」のスタッフが作った、二人のマジシャンのバトル映画。
DVD再生がガタガタするうちのPCで２回見た。
これ、すげえ…。この中毒性、まさにノーランファミリー･クオリティ！

続きはネタバレ感想！

水タンクで溺れる予告が怖くて、劇場ではスルーしておりました。

本編では分けもわからないところからいきなり水没シーンでやっぱ怖い。
流血やグロもはっきり見せるからえぐい。

でも伏線だったと気付き始めた時から一気に展開して終結に向かう流れにぐんぐん引き込まれました。
ラストで突然SFになるのが謎だけど。
テスラは電気コピー機を作ったのか？
あ、小説があるのね。

ロバートが狂ったのが妻の死、アルフレッドへの確執とまあ分かる範囲から、自分殺しの葛藤というトンデモなエッセンスが入ったとこでちょっとﾎﾟｶｰﾝ状態でした。
だってその場にいるのがオリジナルで、向こうに現れるのがコピー体なら、「もしかして自分が水に沈む方かも」って怯えてるのは？？？
ふーむ？
ヒュー･ジャックマンがひたすらせこい卑怯者なのが憎らしくも哀しい。

アルフレッドのが断然一枚上です。
魔術の秘密を守るために堅く結束したファロン氏との共謀。
奥さんはちゃんと気付いたから絶望してしまったけど、娘は「たった一人」になった父親と幸せになって欲しい。
「最後に言いたいことは？」「アブラカタブラ」
で「消えた」アルフレッドが次の場面でロバートの前に「現れる」、この仕掛けに映画の描く「魔術」の醍醐味を味わいました。
チャンベかっこいいわー。
スタッフロール観てるうちにもっかい頭から見たくなる映画です。

ところでテスラ博士の助手のアレー氏ってゴラムだったのか。
エジソンの手下の下りは結構有名な話。天才は大変なのだ。