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オタクサイト「笑ウ門」のオタク管理人ヲユキのオランダ生活的オタク日記です。
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「The Lady and The Unicorn(貴婦人と一角獣)」読了しました。

やはりトレイシー・シュヴァリエ先生の妄想は一級品です。
本当にあったのかもと思わせる活き活きとしたリアリティが素晴らしい!
続きでネタバレ感想。

架空歴史小説って大好きなんですわ。


15世紀に織られた6枚の連作タペストリー。
下絵を作る画家、家風のために注文したパトロンの富豪、彼の妻と娘、タペストリー工房の一家、それぞれの運命と心情が、縦に横に糸となり織り上げられていく。

実際にフランス・パリのクリュリー中世美術館に収められたタペストリーがこの小説の元です。

現実と虚構を入り混じえながら堂々と歴史小説として書き上げるのは、流石「真珠の耳飾の少女」のシュヴァリエ先生。これも名画にまつわる物凄く説得力のある妄想です。

登場人物が凄く活き活きしてました。
舞台が15世紀の中世パリという、私には想像するにも遠すぎる時代なのですが、それぞれの心情が細かくてとてもリアルに感じられました。

たらし画家Nicolasと富豪の娘Claudeが一応メインロマンスになるんでしょうが、こいつらDQN過ぎて正直イラついてたので、ラストは本気でざまあ★と思いました。
GenevieveママンとBeatrice、あなたたち最高です。
執事とメイドも超GJ。潰しちゃえ潰しちゃえ。

ベルギーのタペストリー工房一家も凄く良かった。
盲目の長女Alienorに萌えた。
良い子だよ、君はその心がbeautyなんだよ!
羊のションベン臭い染物屋のおっさんとどうにかなっちまうのか…と思ったら、ハッピーエンドで良かった!

そのションベンおじさんも、意外にも最後がいい男ぶりで泣けました。おっさん、ちゃんと惚れてたんだと思うよ。でも身を引いてくれたんだよ。無口な職人のPhilippeも優しいし勇気が有るし、立派に家庭を築けて何よりです。
Nicolas、お前本物の女の敵だけど、ちゃんと人を見る目はあるんだね。

ラストが「真珠の~」みたいな、ちぃっとやりきれない感じだとやだなと思ってたのですが、これには満足でした。
本当に面白かったー!

英語で読んだから見落としもあると思うので、早速また最初から読み返します!
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