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オタクサイト「笑ウ門」のオタク管理人ヲユキのオランダ生活的オタク日記です。
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と思うのに、脳内はお花畑。
遊ぼうよパラダイス。

仕事のショックもさることながら、来週遂に一番大好きな友達が日本に帰国してしまうので淋しくて仕方ないです。
うううう、貴女にまた会いたい…!

以下伯父さんと姪のちょっと哀しげな妄想話。
レザレクで456が無かった事になってたって、乙女の想像力の前では無問題なのさ。



**********************

I miss you



僕の中には誰もいない。

空っぽなんだ、覗いても僕しか見えない。

泣いてる僕、怒ってる僕、諦めてる僕、疲れた僕。

この世界に僕以外の誰かがいた事なんて果たしてあっただろうか?



「本当に忘れっちまったんだな」

山高帽に酷く派手な格子柄のセーターを着た男が言いました。

「どんなに時間を掛けて可愛がっても自分が殺したらあとは忘れるだけ、か。一種の防衛本能ってやつかね」

傷付くのもそんなに悪いもんじゃねえけどなあと顔も手も爛れて傷だらけの男はカラカラ笑いました。

「家族って、絶対に忘れられない物だと思ったけどな」

もじゃもじゃ頭の男は丸い背を一層丸めてため息をつきます。

手を額に当てると、ぬるりと顔を包む皮が動きました。

「食べたいほど愛したり殺したいほど憎んだり、根っこは同じだから厄介なんだよ」

ホッケーマスクを被った男はその背中をそっと撫でました。

そのこえをよそに、白いマスクの男はただじっと目の前に置いたカボチャのランタンを見つめています。

中に灯る小さな火のおかげでランタンからはほのぼのとした暖かさが感じられました。

そして自分を柔らかく包む光が酷く疎ましく思えました。

優しさは、暖かさは、柔らかさは、今の彼には締め出さねばならないものでした。

思い出から、心から、体から、何としても消し去りたいものでした。

だってもう一度と求めてしまったりしても、もう取り返しは付かないのだから。

男の頭はいつも正確な時計のようにきっちりと働いていたので、あの時の記憶も忘れてはいませんでした。

身を浸した激情も、暖かな血潮も、背中で聞いたか細くなって行く叫びも。

あの時に忘れていた自分の心の柔らかな部分を、今彼は思い出していたのでした。


僕は何も感じなくていい。


彼に小さな声が囁きます。


僕の世界は僕だけでいい。


それは素晴らしく平和である事を意味します。

それが彼の選んだ事でした。

自分を守るために、傷付かなくてすむように、彼はずっとそうやって生きてきました。


僕は 

ずっと 

独りだ


ほっと息を吐いて彼の心は深い闇に沈んでいきます。

マスクの間の皮膚の上を、彼の片目から溢れた雫が一粒、滑って落ちました。

そうして彼は再び、全ての感情を忘れ去ったのでした。







*********************


レザレクの脚本家が無かった事にしたかった以上に、マイケル自身がジェイミーの思い出を消してしまいたいほど辛い思いをしたなんて個人的に萌えるんですけど。

幸せはいつだって失って初めて 大切と気付く小さな不幸

しょこたんの「Happily ever after」とかまでマイジェミだと思えるくらいこの1年ずっぽり桃色の脳細胞化。
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