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オタクサイト「笑ウ門」のオタク管理人ヲユキのオランダ生活的オタク日記です。
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と、昨日2件続けて入ったベビーシッターのバイトで4人の子供に振り回されて思った。
寝不足で疲れてたのにマジ吹っ飛ぶ。あとでどどっと来るけど。
マイケルも癒されてればいいよ!
ベビーシッター・キラーがベビーシッターになるとか凄い壮大だよねハロウィン。

続きは寝付けないお子様のための物凄くどうでもいい話。
長い。

東京には「小さいおじさん」がいる。
小さいおじさんは30cmくらいの身長で、町中のゴミ置き場でゴミを探して生活を立てている。
おじさんは元々普通の過程に生まれたのだが、おじさんが小さすぎて周りの大きさに脅威を感じ、やむなく家を出て潜伏生活を始め、そこで自分と同じ身の上の「小さいおばさん」に出会った。
二人は家庭を作りその子供達は健気に両親を支えた。

しかし、56番目の息子の毅(たけし)は何故かグレてしまった。
ことあるごとに面倒を起こし、人の目に触れようとし、おじさんを悩ませた。
ある日の事、小学生の家に入り込んだ毅は、そこで作りかけのまま打ち捨てられていたガンダムのプラモデルを見つけ、夜中にこっそり完成させてやった。
暫く忘れていた玩具が突如現れ驚いた小学生は父親の仕業ではと詰め寄ったが、逆に厳しく突き放され泣きながら家出してしまった。
事の顛末に小さいおじさんは一層胸を痛めた。

この毅の下にはまりえと言う妹がいた。
まりえは末っ子ながら,反面教師の兄を見て育ったのでしっかり者だった。
ある日、父親を手伝ってゴミ漁りに出たまりえは巨大なゴキブリに出くわした。
ゴキブリもまりえの身長からすれば恐ろしい生き物だった。
追い掛けてくるゴキブリから逃げようと夢中で走る内、まりえはモグラが掘った穴に落ちてしまった。
助けを求めて声を上げても誰も返事はしない。
先ほど拾った携帯電話がまだ生きていたので、その明かりを便りに方向も分からず穴を進んだ。

「お父さん,お母さん、会いたいよう」

すると目の前に妙にモコモコした壁が現れた

「ひょっとして、モグラさん!?助けて、ここから出たいんです」

しかしそれはモグラ穴に入り込んだネズミだった。

「モグラじゃ無くて悪かったね、どうせ嫌われてますよ」

ぶつぶつ言うネズミに縋り付きまりえは懇願した。
どうかここから出して欲しいと。更には持ち前の気丈さでまりえはネズミの姉御になった。

「いいからぶつぶつ言わないでさっさとここから私を出せってのよ」

「はい、さーせんまりえさん,気が利きませんで。」

ネズミはまりえを背に乗せ走り出した。
しかしネズミも所詮ネズミでしかなく馬鹿なので、自分が何処に向かっているかよく分かっていなかった。

「あ、なんかいい匂いしません?チーズみたいな、っていうかチーズチーズチーズ俺チーズ超好きなんスよ、溜まんないっす」

そういいながらネズミがぐんぐん進み、やがて闇の中に白い点が見えて来た。
出口だ。喜びと共に飛び出すとそこはどこかの家の台所だった。
次の瞬間、デンッと巨大な足が彼らのすぐ側に降ろされた。
実はここはアメリカのどっかの街に住むメアリーばあさんの家だった。
ネズミはモグラ穴を辿るうちに国境もパスポートコントロールも太平洋も関係なく、アメリカに辿り着いていたのだ。
アメリカ人のメアリーばあさんがすかさずネズミを見つけてしまった。
「Oh my god! Oh my god!」大騒ぎするメアリーばあさんの叫び声にまりえは「ヤッベ,私英語全然分かんないんだわ」と呆然としていた。
メアリーばあさんは果敢にもネズミを退治しようと戦う姿勢を見せ,ネズミを追い掛け始めた。
まりえを乗せたまますばしっこく逃げ続けたネズミのおかげで、まりえは勝手口まで出る事が出来た。しかしネズミはやはり馬鹿なので、「姐さん、さーせん。俺やっぱチーズは置いて行けないんす!」と台所に戻ってしまった。
走り去るまりえの背中に、ネズミの断末魔の「ちいいいいいいいいいいいいずうううう!」と言う叫びが刺さった。

馬鹿でも足には使えたが結局使えなかったネズミに悪態をつきながら、まりえはとぼとぼとアメリカの大地を歩くより無かった。
すると目の前に黄色いMの看板が現れた。

「ちょwwwマック本場wwwww」

荒野にマクドナルドを見つけダッシュしようとしたまりえだったが、次の瞬間横から迫ってくるトラックに気がつき凍り付いてしまった。
轢かれる、そう思ったがトラックから突然ヒョイッと差し出された腕がありそいつがまりえを引き上げた。
腕の主はまりえと同じ小人の青年だった。
ボブと言う名の金髪碧眼の彼は「HAHAHAHA. Are you Okay, baby?Where you from? What's your name?」と語りかけ、吊り橋効果で瞬間的に恋に落ちたまりえは本能で一気に英語を習得した。

「ほら、まりえ見てご覧。これがアメリカのビッグマックさ。hahahahaha」

「ああ、ボブあなたってなんて素敵なの!」

差し出された賞味期限きれのXLサイズのビッグマックはまりえから見ればまさにお城だった。
二人は中をほじくりぬくとそこに住む事にした。
まりえはボブにめろめろだった。

しかしある日雨が降ってくると、雨水を吸いまくったパンが崩れ、家は全壊した。
嘆き悲しむまりえの肩を抱きボブはこう言った。

「おお、泣くんじゃないよ、ベイベー。いいかい、日本にもセブンイレブンがあるね。こっちのセブンに行ってそこのネズミに君が来た時のように日本まで送ってと頼んでみるんだ、勿論ぼくも一緒さ」

「ああ、ボブあなたって最高!!日本に行ったら両親にあなたを紹介させて頂戴!」

まりえのメロメロはMAX状態でした。

しかしセブンに行ってみると、この国のネズミ達は自国に満足し切っており、まりえの願いをはねつけました。

「日本とかたりー。行ってらんねーhahahahaha」

「ああどうしよう、お父さんにあいたい、お母さんにあいたい」

その時、暗雲が垂れ込める空にきらりと光る物がありました。
その光はどんどん大きくなり、なんだろうと食い入るように見つめているまりえのすぐ側に豪音と土煙を立てて落ちました。

「あれは、ガンダム!毅、毅なの?」

実は毅が勝手に組み立てたガンプラはあまりに長く放置されいたため魂が宿っていました。

「組み立ててくれテ、ありがとウ。お礼に何カ,させて下さイ」

「実は妹のまりえがずっと家に帰ってなくて親父達が心配してるんだ。探してくれないかな?」

「まりえさんなラ、あそこのセブンにいますヨ」

そしてついにまりえを助けに来たのです。
しかしガンプラの定員は2名、ボブは行けません。

「ああ、ボブあなたと離れるなんて辛いわ、ごめんなさい」

「気をしっかり持って、まりえ。いつも君を思っているよ。愛らビュー」

そう言いながらしっかりとまりえの横を通り過ぎたスーザンを目で追っているボブでした。

ガンプラがアメリカを離れ遂に見送るボブの姿も見えなくなるとまりえは強く泣きましたが、元のゴミ山に戻ると彼女の心には多くの事が浮かんでは消えました。
あのビッグマックハウスの何と素晴らしかった事か、ボブとの思い出…

しかしまりえはゴミ山こそが彼女の帰る場所だとはっきりと分かりました。
そうしてそこでいつまでも幸せに暮らしました。

Fin

=================================

以上、子供を寝かしつけるのに即興で適当にでっち上げた話。
小さいおじさんっていてね,の話から毅に発展したが話が延びず、ピンチヒッターのまりえは「床の下のアリエッティ」を意識してみたが、これ実はまだ見ていない。子供に本読んでたら結構しょうもないイベントが次から次へと起るので参考にしてみました。毅とガンプラが伏線回収出来て良かった。
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